Har Dil Jo Pyar Karega

Review India FM
魅力的な配役、優れたテクニカルチーム、非常に期待されている作品。Har Dil Jo Pyar Karegaはこの大きな期待にこたえることができるだろうか?答えはYESである。

Nadiadwala Grandson EntertainmentHar Dil Jo Pyar Karegaは三角関係の物語である。Raj(Salman Khan)はトップシンガーになる夢を抱いてMumbaiからGoaにやってきたが、その夢は悲しい終末を迎える事を痛感する。

彼の人生はPooja(Rani Mukherji)をひどいアクシデントから救う事から新展開となる。Poojaは昏睡状態におちいるが、家族はRajをPoojaの夫とだと勘違いしてしまう。一方RajはPoojaの夫Romiになりすましこの金持ちの家族を利用しようと考える。
RajはJhanvi(Preity Zinta)と恋に落ちるが、JhanviはPoojaの親友だった。二人のどちらかを選ばなくてはならなくなったRaj。

これは南部の映画のChandralekhaがもとになっている。Ek Garam Chai Ki Pyali Hoはテンポよく物語を盛り上げている。
Har Dil Jo Pyar Karegaはとても基本的な構成で、スクリーンプレイはすばらしい。Har Dil Jo Pyar Karegaは活気があり非常に魅力ある作品となっている。
Har Dil Jo Pyar Karegaは監督Raj Kanwarと作家Rumi Jafryの大成功作である。作家と監督は楽しい作品となるようにスター達を上手く配役した。Shakti Kapoorによるコメディー、3人の主役によるステキな優しいロマンティックなシーンが盛りだくさんだ。

それらに加えてヒット曲(Anu Malik)、すばらしい映像(Farah Khan)、洗練されたカメラワーク(W.B.Rao) しかし、実はこの映画のポイントはドラマティックなシーンにある。
登場人物のリレーションシップ。RaniPreity、それプラスSalmanNeeraj Voraの友情、Paresh Rawalのボスと家族との関係、これらのリレーションシップが非常に上手く描かれている。
Raj Kanwarの間違えることのない特質は一目瞭然だ。
インターバルポイントで、Shah Rukh KhanRaniの夫だと言って病院にやってくる。完全に観客にショックを与える。
映画を見る者を緊張させて退屈させる事はない。

インターバル後もである。多くのシーンが映画を見終わったあとも印象残るものとなっている。
特に以下のシーンが忘れなれないだろう。

家の前でRaniを抱き、Preityを傍に寄せるSalman
Raniの回復を祈るSalmanPreity、それと同じ時に手足を動かすRani
RaniSalmanへの付きまといを訴えて父親(Paresh Rawal)の腕のなかで泣き崩れるPreity
クライマックスでの、傷心のPreityが立ち直り気持ちを整理し、SalmanRaniの結婚式のために道をキレイに掃除するシーン。
この作品には弱点も確かにあるが、見る物の意見は変らない程度のものだ。
後半までがすこし長く、さらに編集を加えた方がよりよいインパクトを与えただろう。

Anu Malikの音楽はトップクラスだ。作曲家は非常に上手くやり賞も獲得した。タイトルナンバーを含めAisa Pihli Baar Hua HainEk Garam Chai Ki Pyali Hoは今年のベストナンバーだ。SameerのLyricsは素晴らしく多才なことを証明している。
Anuの曲はFarah Khanのすばらしい映像化により輝きを増している。映画は、より豊かに見栄えよく、美術監督Sharmistha Royはカラフルな色彩により、作品を視覚的に素晴らしいものをつくりあげた。

パフォーマンスの点では、Har Dil Jo Pyar Karegaは明らかにSalman Khanの演技がみどころとなっている。感情的なシーン、難しいシーンを見事にこなしている。ロマンティックなシーン同様、明るいシーンも完璧だ。少しもやりすぎる事はない。Salmanがこの作品で 彼のスターアピールよりも彼の演技が勝っているをいうことは否定する事のできない事実だ。
彼のルックスと演技は最高の評価を得るに値する。
二人のヒロインのどちらが良いかを言うのは難しい。RaniPreityのどちらとも、彼女達のグラマラスなルックス、ステキなシーンを作り上げる演技力において同じ評価を受ける。

Paresh Rawalも素晴らしい。Shakti Kapoorのコメディーは笑いを誘う。Kamini KaushalRaniの愛らしいおばあちゃんだ。Rajiv Varmaは適役だ。Neeraj Voraはとても好ましい。Razzak Khanはいつものように素晴らしい。

総合的に、HAL DIl JO PYAR KAREGAは素晴らしいスター達、素晴らしいエンターテインメント、すばらしい製作である。全てが結合して映画は配給者を喜ばせるほどのヒットになる事は間違い無いだろう。

By Taran Adarsh   
(Taran is the Trade Guide editor and writes for IndiaFM)